スワヒリ語で5Sのことです。
はて、5Sって?整理、整頓、清掃、清潔、習慣の頭文字をとったものです。
病院の環境を良くしよう、ということで日本で生まれたコンセプト(?)
我々のプロジェクトでも保健センターや診療所での
保健医療サービスの質が向上することをひとつの目的にしてるので、
この5S研修を行いました。
因みに、英語でもスワヒリ語でも見事にSで始まる単語で、
同じような意味の言葉に訳されてます。
一回目のワークショップは、今年の8月に開催したそうな。
その後のフォローアップとして今回11月に再度開催。
ちゃんとやってますか〜?という確認です。
保健施設のスタッフが対象です。
ワークショップ前には、専門家がどんな様子か
全施設を視察&もうちょっとこうしては?という提案。
写真も撮ってまわった。
なんと!美しくなってるではないですか!?という施設もあれば、
そこまででもない施設もあり…。
でも、ワークショップ中には参加者全員で全施設を見て廻り、
チェックリストをもって点数をつけ、コンテストやります!と
伝えたところ、みなさますごくがんばった!
Before-Afterの比較にはなってないけど、
ピッカピカに美しいところ。
これは、点数やコンテストで勝つためではなく、
患者さんたちへのサービスが少しでも良くなるためのもの。
安全にお産ができるためには、清潔でないと何も始まらへん。
必要なものを探すのに10分かかっとったものが、これならすぐに出てくる。
いつも綺麗で気持ちがいい。
そして、なんと患者さんを迎えるために
お花を植えた診療所も!
診療所はとにかく忙しい。
看護師さん2人(医師がいる診療所はほとんどない)で、
外来と分娩とを切り盛りしてたりする。
薬剤師さんだっておらへんから薬を出すのもこの人たち。
当然、薬の管理も、薬や資材の注文も。
電気もないし、コンピュータもない。
日本の病院にあるような機械なんてほとんどない。
水だって一回沸かさんと使えへん。
器具の消毒や滅菌も、検査だって子どもの定期検診だって、
予防接種だって自分たちでやらんといかん。
診療所まで来られへん遠くの人たちのために巡回医療も行う。
記録も手書きで。
お掃除も自分たちで
(プロジェクトではコミュニティヘルスワーカーの養成も
してるので、その人たちが保健施設と連携して
お掃除を手伝うことになってるところもあり)。
捨てる資材を焼却炉で燃やすのも自分たち。
日本では考えられへん作業を全部、いる人たちだけでやるのです。
だから、患者さんを迎えるためにお花を植えようなんて、
考えつくだけでもすごいと思うのに、実際にそこまでやってのけるとは!
加えて、壁を綺麗にペンキで塗り直し、
夜の分娩のためにプロジェクトで供与したソーラーランプ
(それまでは燃料のいるランタン(燃料代は妊婦さんもちになることも)か
携帯についとう懐中電灯で対応)をちゃんと天井に設置、
スイッチもドアの横にはりつけ、ソーラーパネルは常に
充電できるよう太陽に向けた形で水タンクの上に置いてあった。
なんとも素晴らしい徹底ぶり。
感動したなぁ。
ということで、我々も触発され、シニャンガのオフィスも綺麗にしてみました。
ここの人たちに東京のオフィスの自分の机は見せられぬ…。