うちに家族が急に増えたわけではありません。
が、この人はこういう風に思ってはるんやないかと思う出来事がありまして。
今週、タンザニア・シニャンガではワークショップを開催。
テーマは5Sとクライアント・フレンドリー・サービス。
参加者は、保健施設のスタッフ。
いかに、診療所を清潔で整理整頓された場所に保ち、
診療所に来る患者さんたちに親切にできるか。
5S (整理、整頓、清掃、清潔、習慣)は
一度8月にワークショップを開催したので、
そのフォローアップ。
プロジェクトで対象になっとう各診療所と保健センター6カ所を、
今回のワークショップ中に参加者全員で視察。
みんなで学び合おうという趣旨。
その中で、ミシェポという診療所に行った際、
ほんまに今さっき産湯を浴びたとこ、という赤ちゃんと
無事に出産を終えたお母さんとその彼女のお母さんに遭遇しました。
出産したお母さんは随分若くみえたけど、
今さっき分娩してましたってわからへんくらいケロッとした感じ。
写真撮らせてほしいってお願いしたら、
さっさと一張羅に着替えてくれたりして。
そして赤ちゃんのおばあちゃんは終始笑顔。
上の写真の左がおばあちゃん。
他にも小さい子どもたちがたくさんおったんで、
初孫ではなさそうやったけど、
でもやっぱり孫が無事生まれて嬉しそう。
その顔が、本当に満足そうに、嬉しそうに、幸せそうで、
感動した。
そして、赤ちゃんは男の子なんやけど、
プロジェクト担当者(女性)の名前をつけようとしてはった。
その瞬間、プロジェクトがそこにあり、
その診療所で妊婦さんたちがちゃんと産前健診を受けられ、
安心して出産ができて、お母さんも赤ちゃんも元気、
というサイクルが見え、
そしてそこにはプロジェクト担当者や診療所で働く保健スタッフ、
住民への健康教育にがんばる保健ボランティアさん、
見守る県保健局の人、などなどいろんな人の努力が
集約されとうことを思い、
おばあちゃんの笑顔が、とても大きな重量感をもって
記憶にきざまれた。
写真の赤ちゃんを抱っこしてはるんがお母さん。
お母さんも幸せそう。
写真は、専門家で来ていた事務局次長が撮ってくれました。
「家族ができて、私は幸せになった」と
きっと思うてはるんやと思う。
数値では絶対にはかれぬこの笑顔と幸せな気持ち。
でもこういう風に思う人たちの数が、数値ではかれるくらいに、
増えることをプロジェクトは目指しとう。
とか言ってる場合でなくて、
お金の細かい計算と交渉せんといかんわー。